キャラクター

◇東郷明音(とうごうあかね)
（ピアノ狂想曲の主人公 / プレーヤーの友達）

貧乏ながらも、名門音楽大学『目白音楽学院』に通いピアニストを志す大学１年生。 幼い頃、不慮の事故で他界した父（東郷平八）譲りの優れた絶対音感を持ち、 そのピアノの才能は計り知れない。 亡き父を心から尊敬し、明るく元気あふれる快活な少女。

父の死後は母親（東郷よしみ）が内職をして、貧しい家庭で育つ。 決して楽な生活では無かったが、持ち前の明るさとド根性でたくましく生きてきた。 貧しいからと言ってピアノ練習を怠らず、 近所の家庭から聴こえるピアノの楽曲を毎日聴き、耳で覚えて紙鍵盤で日々練習を積み重ね、 理解ある高等学校の音楽教師の協力を得て、毎日深夜まで学校のピアノで練習を行う。

そして、推薦入学によりあこがれの東京の名門音楽大学『目白音楽学院』への入学が決まる。 母親の内職の貯蓄によって、高額な入学費用を払うことができ夜汽車に乗り東京へ上京するが…。

◇赤羽ルミ子（あかばねるみこ）
（明音のライバル）

明音と同じく『目白音楽学院』に通う大学１年生。
一流会社の社長令嬢で学校に年間数億の寄付を行っている。
甘やかされて育ったせいか、ワガママでトゲのある発言が多いが、誰よりも音楽を愛し、根は優しい。
様々なピアノコンクールで優勝を果たすなど、経歴も華やか。
多額の寄付金やそのピアノの腕により理事長や教授、学友達からも一目置かれている。
明音のピアノの天賦の才能に気付き、以後明音をライバル視している。

◇八代一馬 （やしろかずま）
（明音の幼馴染み）

明音の幼なじみで故郷の島で家業を継ぎ漁師をしている。
真面目な性格の好青年で、幼い頃から明音に想いを寄せ、陰ながら明音を見守っている。
それは、ちょくちょく上京しては『目白音楽学院』にも足を運び明音の様子を見に来ているというほど。
いつかは自分の想いを明音に告白したいと思っているが…。

◇黒光照雄（くろみつてるお）
（目白音楽学院ピアノ科教授）

『目白音楽学院』ピアノ科教授で次の学長候補と言われている。
実力者であるが生徒への指導は厳しく氷のような冷たい目つきで周囲から恐れられている。
特に明音に対しては非情とも思われる態度で接する。
実は『目白音楽学院』の卒業生で学生当時は明音の父、平八とは大親友だった。
さらに明音の母であるよしみと恋人関係にあったが、 黒光が留学している間、平八とよしみが急接近しやがて二人は結婚した。
そのことから二人の子供である明音を強く意識しており、様々な陰謀を企てる。

◇吉良亮介（きらりょうすけ）
（ 目白音楽学院卒業生、プロピアニスト）

『目白音楽学院』卒業生で、ルミ子の婚約者。
ベートーベンコンクールなど様々なコンクールで入賞し、国内外に多くのファンを持つ。
甘いマスクと柔らかな物腰から女性ファンも多い。
リサイタルとして『目白音楽学院』に訪れた際、舞台裏で練習をしていた明音の演奏を偶然聴いたことで、 その音色に強く惹かれて彼女のサポートを行う。明音の父、平八を尊敬している。

◇須賀マリ （すがまり）
（ピアノ科助手）

『目白音楽学院』ピアノ科助手。黒光の助手。
ピアノの腕や容姿に大して強いコンプレックスを抱いていて、性格は感情的で内向的。
教授である黒光のことが好きで、彼の指示ならどんなことでも協力をする。

◇フォルテ
（マリのペットの猿）

ピアノ科助手マリのペット。
いつもマリの肩に乗っている。マリが喜ぶと思い明音に嫌がらせをする。

◇一条小百合（いちじょうさゆり）
（目白音楽学院理事長、売店のオバサン）

パリピアノ音楽院を首席で卒業し、ベートーベンコンクールにて、日本人初の入賞を果たす。
『目白音楽学院』のシンボルとして学長を務めるが学内については、信頼をしている金成に任せている。
温厚な性格で、音楽に対して強い信念を持つ。明音の才能を発掘し、後見人として公私で支え学校から毎年輩出する。
ベートーベンコンクールに東郷明音を候補者として推すが…。
実は、売店のオバサンとして学校の裏側、不正を監視している。

◇金成義男（かねなりよしお）
（目白音楽学院理事長）

『目白音楽学院』理事長、日本ピアノ演奏者協会会長。
金や財のために何でもする学校のトップであり、日本ピアノコンクールの委員長。
欲張りで人を信じず、金以外のもに興味が無い。

◇東郷よしみ（とうごうよしみ）
（明音の母）

明音の母。
天真爛漫で少し天然ボケのある可愛らしい女性。
『目白音楽学院』在学中、黒光と恋人になるも、明音の父、平八と結婚する。
平八の死後、内職をしながら明音を育てるが、明音上京後病で倒れる。

◇東郷平八 （とうごうへいはち）
（明音の父）

明音の父。
誰にでも親切で優しく、彼の弾いたピアノはどんな悪人をも善人に変えてしまうとも言われるほど、 愛に満ちあふれた音色を奏でることで世界的に有名なピアニストだった。
しかし、明音の母よしみとの結婚により安定した暮らしを求め高校の音楽教師になる。
明音３歳の時に交通事故により他界。